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一埒
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いちらつ
ふりがな文庫
“
一埒
(
いちらつ
)” の例文
も憚らずいぎたなく熟睡に及びたる
一埒
(
いちらつ
)
何とも申訳の言葉も
無之
(
これなく
)
候
朧気乍
(
おぼろげなが
)
ら昨日の御話に依れば
令閨
(
れいけい
)
御死去に関して何か疑惑を
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
昼の
一埒
(
いちらつ
)
を娘のお京さんから聴いて、事の切迫を
覚
(
さと
)
った鞍掛宇八郎は、鳴川留之丞に直々の掛合をする
心算
(
つもり
)
で昨夜ここへ乗込んで来たに相違ない。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
馬鹿にした憎い奴、
南科
(
なんか
)
の
屈静源
(
くつせいげん
)
は自分が取立てたのですから、今書面を静源に
遣
(
つか
)
わしました。静源は自分のためにこの
一埒
(
いちらつ
)
を明けてくれましょう
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「一つわっしに代って、さっきの
一埒
(
いちらつ
)
を親方に
打
(
ぶ
)
ちまけて見ておくんなさい」
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一埒
(
いちらつ
)
が済んでから、ガラッ八は今度ばかり九分通り自分の手柄にして貰って、すっかり好い心持になっているのでした。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
何か変ったことがあったら——と、この盗難を予期するともなく、ガラッ八を付けておいた平次、その日の朝のうちに
一埒
(
いちらつ
)
を聞込んでしまいました。
銭形平次捕物控:009 人肌地蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
いいとも、この
一埒
(
いちらつ
)
は笹野様も御奉行様も御存じだ。東作はお上でも持て余した悪党、それを
銭形平次捕物控:075 巾着切りの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なんだ、それじゃお千勢殺しの
一埒
(
いちらつ
)
がこんがらかって、金六兄哥が持て余したんだろう」
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は註沢山に話を進めて、この
一埒
(
いちらつ
)
を説明するのでした。
銭形平次捕物控:246 万両分限
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
山谷の春徳寺へ、三千両奉納の
一埒
(
いちらつ
)
銭形平次捕物控:239 群盗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
埒
漢検1級
部首:⼟
10画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥