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一刀
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ひとたち
ふりがな文庫
“
一刀
(
ひとたち
)” の例文
金蔵の首へかけた縄は放さなかったけれど金蔵の刀は避けられず、またしても左の
額際
(
ひたいぎわ
)
を
一刀
(
ひとたち
)
やられた。血が
迸
(
ほとばし
)
って眼へ入る。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と云いながら鉄砲を放り出して雑木山へ逃げ込んだが、木の中だから帯が木の枝に
纒
(
から
)
まってよろける所を
一刀
(
ひとたち
)
あびせると
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
振向く処を
一刀
(
ひとかたな
)
、向うづきに、グサと突いたが脇腹で、アッとほとんど無意識に手で
疵
(
きず
)
を
抑
(
おさ
)
えざまに、弱腰を横に落す処を、引なぐりにもう
一刀
(
ひとたち
)
、肩さきをかッと当てた、が
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
只水司又市に
一刀
(
ひとたち
)
も怨まぬのが残念でございます、私の親と申しまする者は、元は榊原藩で貴方も御同藩なら御存じでいらっしゃいましょうが、十七年
前
(
あと
)
に家出を致しまして
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
九平、修理、力を合せて、
一刀
(
ひとたち
)
ずつ目を
傷
(
きずつ
)
く、獅子伏す。討手その
頭
(
かしら
)
をおさう。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
此の
体
(
てい
)
たらくを見て、小平の逃げるに構わず
突然
(
いきなり
)
おかく
婆
(
ばゝあ
)
に
一刀
(
ひとたち
)
あびせかけると、おかくはキャッと声を上げて倒れる其の上へ乗しかゝり、喉元を
刮
(
えぐ
)
っている
背
(
うしろ
)
へ小平がそっと𢌞り
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“一刀”の意味
《名詞》
一振りの刀。
刀を一度振り下ろすこと。
一刀両断の略。言下に否定、批判すること。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“一刀”で始まる語句
一刀彫
一刀三礼
一刀斎
一刀一拝
一刀斎勘兵衛