“ラシャメン”の漢字の書き方と例文
ひらがな:らしゃめん
語句割合
洋妾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの女は、金にさえなれば洋妾ラシャメンにもなり兼ねない女なんだから、駒井や我輩も同様に、学問そのものを利用して、大きな才取りができれば、それがもっぱら功名だと心得ている。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これはちょうど、弁天通りの外人向きな商店のウインドによくある洋妾ラシャメンの絵そのままな姿態である。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
館内には横浜風をよそおう日本の美婦人あり。けだし神州の臣民にして情を醜虜しゅうりょひさぐもの、俗に洋妾ラシャメンとなうるはこれなり。道をくにはずる色無く、人に遭えば、傲然ごうぜんとして意気すこぶあがる。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)