“ベルト”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
調帯30.8%
調革23.1%
腹帯15.4%
帯裏7.7%
腹巻7.7%
調帶7.7%
革帯7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちにいよいよ手に負えなくなって、むやみに調帯ベルトをとめるので、だんだん罐がたまりこんで収拾のつかぬ状態になった。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おまえさん思わず頭を手でうしろから押えなさるかも知れんよ。頭のなかで働かしすぎた智恵の調革ベルトが引切れたとでも思いなさってよ。だが、そんなものじゃ無いよ、それは。
百喩経 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あそこに秘密の腹帯ベルトをしているのだな、と夫人はこっちからさり気なく白眼にらみをつけている。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
それに、この薄暗い一画では、皮膚の色がさだかではないのですから、永らく僕らは、この白い帯裏ベルトの符号にあざむかれてきました。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
弾く妖精・モリエレルの下男・キャロウの乞食・女装に厚化粧した変態の美青年・椅子直しのつのらっぱ・鳥のえさ売りの十八世紀の叫び・こうる天ずぼんの夜業工夫・腹巻ベルトに剃刀を
開け放たれた窓の奧に、高い天井から斜めに廻轉してる調帶ベルトの一部が、長蛇のやうに見えてゐた。
梁上の足 (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
スパイたちはそんな物へは眼もくれなかった。伯爵夫人の指揮ですぐ腹部の釦鈕ボタンを開く。案のじょう、膚に直接厳丈がんじょう革帯ベルトを締めていた。ポケットがある。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)