“フィナーレ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
終曲55.6%
終幕22.2%
終局11.1%
終結章11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『シルラーの詩「歓喜への頌歌」による合唱を終曲フィナーレとせる交響曲』と題されていることをよく注目しなければならない。
なにしろ四月といえばアリューシャンの時化しけ時だ。レヴュウなら終幕フィナーレ前というところで、汽船は波と風と吹雪と霧と流氷と、悪天候の総出場フォーリイナムバーの中をとんぼがえしをうちながらころがって行くのである。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
実は、この事件の終局フィナーレと云うのが、あの虹に現われている、ファウスト博士の総懺悔ゲネラル・バイヒテにあったのです。いや、率直に云いましょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この終局フィナーレの素晴らしさ——幕切れに大向おおむこううならせるファウスト博士の大見得——この意表を絶した総懺悔ゲネラル・バイヒテの形容を見給え。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
運命のしいたげ、悪との闘争、あらゆる苦悩の最後に、勝利の歓喜がわれわれを待っているのである。シルレルの詩をかりた、終結章フィナーレの歓喜の歌は天へも響けと高鳴る——。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)