“チャンス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機会80.0%
偶然8.0%
仕事口4.0%
好機4.0%
機因4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ルーレットのモナコ、悪徳の町、三十九の機会チャンスの町、妾の運命、そんなとりとめのない頽廃たいはいした意思が妾を支配していたのです。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
さう思ふと同時に、不思議な偶然チャンスの向うには、思ひがけない幸福でもが、潜んでゐるやうに思はれて、先刻まで凋れかへつてゐた美奈子の心は、別人のやうに晴れやかに、弾んで来た。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ただ死損いの坂本を助ける為めに折角乗った此の船——しかも仲々仕事口チャンスのない此頃、望んでも又と得られない好地位を見捨てて——船を降りなければならないのが不満で仕様がなかった。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
緑いろの羅紗を張った長方形の卓子テーブルのうえでは、丁抹鰻デンマークうなぎのようにすべっこい皮膚をもった好機チャンスの女神——このお方は、しじゅうあの大刈入れ鎌を手にしてる死神のタイピストなんだが
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
そこにだけ、自分が自分である機因チャンスも、理由もある。そこをはなれるのは、自分が自分をやめ、自分を去ることを意味している。私はそう思っていた。
愛のごとく (新字新仮名) / 山川方夫(著)