“ゑがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
画額50.0%
25.0%
畫額25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白い蚊帳かやのついた寝台ねだい籐編とうあみの椅子と鏡台と洗面器の外には何もない質素な一室である。壁には画額ゑがくもなく、窓には木綿更紗もめんさらさ窓掛まどかけが下げてあるばかり。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わたり一尺八寸七分きよ厚二寸許緑衣生ぜり。此日寺中書画を曝す日にて蔵画を見たり。大横幅著色寿老人一くわい寺僧兆殿司てうでんすゑがくところなりといへども新様にして疑ふべし。しかれども図式は頗奇異なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
黒川は「日本帝國音樂界の爲め」と云ふやうな誇大な壯語を繰返して、椅子を立ち際には、室内の畫額ゑがくやピアノや石像なぞを義務的に口輕く、さも珍らし氣に賞讃して歸つた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)