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わるものども
見て
呵々と打笑ひ扨も
能氣味哉惡漢共は
逃失たりと云つゝ半四郎の
側に立寄是々氣を
確かに持れよと
抱起して懷中の氣付を與へ清水を
立廻る
駕籠舁の
惡漢共門邊を通りかゝりしが兩人の樣子を見て此所へ
這入來りしかば八五郎は
惡い
奴が來りしとは思へども
報を
採ふかヱイと二人を左右へ一度に投付れば
惡漢共は
天窓を抱へ雲を
霞と逃失けり藤八は後見送りおつなせりふの
機會からヤア逃るは/\時に御旅人
怪我は無かと九助を
討取ば又々
禮の
仕方ありと申付ければ元より
惡者共の事ゆゑ金銀に
眼が
晦喜び勇みて請合
日夜三河町より須田町邊を