“わたへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『これから大阪までいても、何處どこぞへ泊らんなりまへんよつてな。……大阪からうちへはさみしいよつて、わたへもうようにまへんがな。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「これから家へ行くと、お酒の臭氣かざがして阿母アはんに知れますよつて、わたへもうちいと歩いて行きますわ。をツさん別れまへう。」
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「これから家へ行くと、お酒の臭気かざがして阿母アはんに知れますよつて、わたへもうちいと歩いて行きますわ。をツさん別れまへう。」
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
『前は鳥居や門や扉で、幾重いくへにもなつてますのに、後は板一枚だすな。……わたへ何處どこの宮はんへ參つても、さう思ひまんな。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
惡口屋わるくちやはんやこと、相變らず。……そらあきまへんとも、わたへなぞ。東京のおかたはんは皆別嬪べつぴんで、贅澤ぜいたくだすよつてな。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「福島磯……わたへが名前を變へたのを、何うして知つてるのやろ、不思議やな。叔父さんが知らしたのかな。」
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)