“わたせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渡瀬66.7%
遞與33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家へ帰って書斎へ入ると、彼は半病人のような体の疲れと衰えを感じて、何はともあれ床をのべさせて横たわると同時に、女中に命じて日頃かかりつけの渡瀬わたせドクトルにいつものように来てもらった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
多摩川の渡瀬わたせの砂の水を浅み山葵わさび採るべき春ちかづきぬ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
彼は近所の渡瀬わたせドクトルに来てもらって、躯をてもらった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
兼た飯焚めしたきの男一人在れど是さへも使に出たる後なれば同胞きやうだい如何なる密談みつだんせしや知者しるものたえて無りけり斯て後庄兵衞は翌朝よくあさ五兩の金を調達こしらへ兄元益に遞與わたせしに此方は心得其金もてしちに入たる黒紋附くろもんつきの小そで羽織ばおり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)