“わじやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
和上100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もともと天下を我家と心得て和上わじやうは岡崎の土地などを眼中に置いて居ない所から、在所の者に対して横柄わうへい態度たいども有つたに違ひ無い。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
花さぐる鼠和上わじやうは身ぐるみに濡れてかまさめ春雨な降り
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
御坊さんは少時しばらく無住むじうであつたが、翌年よくとしの八月道珍和上わじやうの一週忌の法事はふじが呉服屋の施主せしゆで催されたあとで新しい住職が出来た。是がみつぐさんの父である。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
併し代々だい/″\学者で法談はふだん上手じやうず和上わじやうが来て住職に成り、とし何度なんどか諸国を巡回して、法談でめた布施ふせを持帰つては、其れで生活くらしを立て、御堂みだう庫裡くりの普請をもる。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)