“わきだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湧出81.8%
脇立18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこらになまずでも湧出わきだしそうな、泥水の中へ引摺込ひきずりこまれそうな気がしたんで、骨まで浸透しみとおるほど慄然々々ぞくぞくするんだ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
松本が周章あわてて起たんとする時賛成々々の声四隅に湧出わきだして議長の意見を嘉納しおほせり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
壁画西大壁の脇立わきだ勢至せいしが、きわめて人間的な同時にきわめて人間を離れた印象を与えるのはこのゆえでなくてはならない。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
脇立わきだちの梵天ぼんてん帝釈たいしゃくの小さい塑像(日光にっこう月光がっこうともいわれる)が傑作であることには、恐らく誰も反対しまい。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)