“れんじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聯珠33.3%
連珠33.3%
連衆16.7%
簾珠16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今夜、敵の裸山へは、自分が攻め上ってゆく。ご辺はこの線を守り、敵の乱れを見たら、十二陣聯珠れんじゅとなって彼を圧縮し、四散する敗兵をみなごろしになし給え」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また誰かにもらって来たローマ旧教カトリックの僧の首にけ古された様な連珠れんじゅに十字架上のクリストの像の小さなブロンズのかかったのを肌へ着けたりして居ました。
彼の節度に服した連衆れんじゅの敏感を利用したとは言いながらも、とにかくに時代の姿をこれほどにも精確に、後世に伝え得た者も少ない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
地方に割拠かっきょした連衆れんじゅの群は小さかったけれども、彼らの間だけではその一人の感じたことが、いつのまにか他の朋輩の修養にもなっていた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
雨とも見えぬ空合そらあいなのに、塔の先端せんたんりんの根もとから、ザーッとたきのような水がながれてきて、塔の四面はさながら、水晶すいしょう簾珠れんじゅをかけつらねたごとく、龍太郎の身も小文治のからだも
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)