簾珠れんじゅ)” の例文
雨とも見えぬ空合そらあいなのに、塔の先端せんたんりんの根もとから、ザーッとたきのような水がながれてきて、塔の四面はさながら、水晶すいしょう簾珠れんじゅをかけつらねたごとく、龍太郎の身も小文治のからだも
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)