“れいじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:レイジン
語句割合
伶人56.8%
麗人32.4%
冷刃5.4%
儷人2.7%
鈴陣2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三寸の緑から鳴きはじめた麦の伶人れいじんの雲雀は、麦がれるぞ、起きろ、急げと朝未明あさまだきからさえずる。折も折とて徴兵ちょうへいの検査。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
周の穆王ぼくおうが美少年慈童じどうの、紅玉を薄紙で包んだような、玲瓏れいろうとした容貌を眺めた時、後室三千の美姫びき麗人れいじんが、あくたのように見えたということである。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
とびすさると同時に左膳の手には、慣れきった乾雲の冷刃れいじんがギラリ光った。とともに栄三郎は腰を落として、すでに剛刀武蔵太郎安国の鞘を静かにしずかに払っていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
春をおごりし儷人れいじん
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
もっともこれは必ずしも行長の油断したせいばかりではない。この帳はまた鈴陣れいじんである。誰でも帳中に入ろうとすれば、帳をめぐった宝鈴ほうれいはたちまちけたたましい響と共に、行長の眠を破ってしまう。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)