“りんたろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麟太郎66.7%
林太郎33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法水のりみず麟太郎りんたろうと支倉検事が「鷹の城ハビヒツブルグ」を訪れたのは、かれこれひるを廻って二時に近かったが、陽盛りのその頃は、漁具の鹹気しおけがぷんぷん匂ってきて、いわは錆色に照りつけられていた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
初名義邦よしくに、通称は麟太郎りんたろう、後安芳やすよし、号は海舟かいしゅう、幕末じゅう位下いげ安房守あわのかみとなり、軍艦奉行、陸軍総裁を経、さらに軍事取扱として、幕府陸海軍の実権を、文字通り一手に握っていたのが
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
林太郎りんたろうの村も、このふるい歴史をもった村のひとつでした。湖の南の岸の丘の上にあって、戸数こすうは五十ばかりでした。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
だが、林太郎りんたろうは私の心の底までつまり私がツルをすいているということまでみとおしたようににやにやとわらって「まださがいとるのけ、ばかだな」といった。
花をうめる (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ある日の日暮ひぐれどき私たちはこの遊びをしていた。私に豆腐屋とうふや林太郎りんたろう織布しょくふ工場のツル——の三人だった。私たちは三人同い年だった。秋葉あきばさんの常夜燈じょうやとうの下でしていた。
花をうめる (新字新仮名) / 新美南吉(著)
林太郎りんたろうや、遠くへいくんじゃないよ。」
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)