“りんしよく”の漢字の書き方と例文
語句割合
吝嗇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文次郎とお菊は、素より繼母の深い心も知らず、唯もうお嘉代の世にもまれなる吝嗇りんしよくに愛想を盡かし、日頃心ひそかに怨んで、暫く江戸から姿を隱さうと、相談してゐるのでした。
一三庁上ひとまなる所に許多あまたこがねならべて、心をなぐさむる事、世の人の月花にあそぶにまされり。人みな左内が行跡ふるまひをあやしみて、吝嗇りんしよく一四野情やじやうの人なりとて、つまはじきをしてにくみけり。
僕はなぜ父はそんなに吝嗇りんしよくだらうかなどと思ひながら父の後ろを歩いたのであつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)