“よしつぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉継27.3%
義継18.2%
可次9.1%
善嗣9.1%
善継9.1%
好次9.1%
慶臧9.1%
良継9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくさは体ではせぬ、気だな。——駄目だと思うたら、この吉継よしつぐなど、今日が今日、ここでも駄目になれる」
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、乞い、三好義継よしつぐ松永久秀まつながひさひでの書面をたずさえていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長男可次よしつぐ森甚平もりじんぺいの士籍、また次男蕃徳は文一郎の士籍を譲り受けた。長女おれんさんは蕃寛ののちを継いで、現に弘前の下白銀町しもしろかねちょうに矢川写真館を開いている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
云々しかじか理由わけで、刑部省の獄司、犬養いぬかい善嗣よしつぐに、一夜、たいそう心あたたかな親切によく世話してもろうたと……そこは、お聞えよく、話しておくりゃれ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私の祖父の兄に善継よしつぐという医者がおり、長崎へもたびたび往復した学問の深い人物で、この人がその甥にあたる私の父に対して、非常に大きな感化を与えたのであった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
行長の遺臣益田甚兵衛好次よしつぐはそれら隠棲の浪士の一人である。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
この年四月七日に尾張の藩主徳川慶臧よしつぐが世を去った。鷲津毅堂は書を尾張の森春濤に寄せたついでにこれらの事を報じている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
藤原百川ももかわ良継よしつぐたちの権臣が朝に立って、しきりに、土地改革を断行したり、制度の適正や、王道政治の長所を計ったりしていた短い期間は、どうにか、日本の曙光しょこうみたいな清新さが
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)