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ゆうせみ
ふりがな文庫
“ゆうせみ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
夕蝉
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕蝉
(逆引き)
鶯
(
うぐいす
)
と
駒鳥
(
こまどり
)
と、大麦の冠つけし神々と、
額
(
ひたい
)
緑
(
みどり
)
の
夕蝉
(
ゆうせみ
)
と、いと高くいと優しく、また美しく静かなる、女神
Pomone
(
ポモン
)
の
御手
(
みて
)
によりて、匂はされたる大空の見渡す
晴光
(
はれ
)
と、共に踊らん。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
首尾の松の
釣船
(
つりぶね
)
涼しく
椎木屋敷
(
しいのきやしき
)
の
夕蝉
(
ゆうせみ
)
(中巻第五図)に秋は早くも
立初
(
たちそ
)
め、
榧寺
(
かやでら
)
の
高燈籠
(
たかとうろう
)
を望む
御馬屋河岸
(
おんまやがし
)
の
渡船
(
とせん
)
(中巻第六図)には
托鉢
(
たくはつ
)
の僧二人を
真中
(
まんなか
)
にして桃太郎のやうなる着物着たる
猿廻
(
さるまわ
)
し
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
時に先生
筆硯
(
ひっけん
)
甚
(
はなはだ
)
多忙なりしがため余に題材を
口授
(
こうじゅ
)
し
俄
(
にわか
)
に短篇一章を作らしむ。この作『
夕蝉
(
ゆうせみ
)
』と題せられ
再
(
ふたたび
)
合作の署名にて同誌第一号に掲げられぬ。『伽羅文庫』は二号を出すに及ばずして廃刊しき。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
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