“やしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夜叉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえ悪魔ではあり、夜叉やしゃではあろうとも、いやしくも人間の形をしている以上は、人間の権威のために、これを見殺しにはできまい。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夜叉やしゃけもののたましいを一つに持つような体熱からまだめきれないでいるにしても——余りに思いきった殺戮さつりくに眼がくらむ心地がする。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あわてて枕許まくらもとからがったおせんのに、夜叉やしゃごとくにうつったのは、本多信濃守ほんだしなののかみいもうとれんげるばかりに厚化粧あつげしょうをした姿すがただった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)