“もちだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
持出95.0%
持田5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵もさる者、島影を小楯にとって、たちまち四五台の機関銃を持出もちだし、豆をるような音を立てながら必死になって応戦し始めた。
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
更に雪明ゆきあかりですかしてると、土間の隅には二三枚の荒莚あらむしろが積み重ねてあったので、お葉はこれ持出もちだしてかまちの上に敷いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今の赤十字の病院のある所が元の中学校であつた処で坊つちやんに書いてある通りずーつと石畳なぞがありましたが五六年前に今の持田もちだ村に新築して移つたのです。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
二度目にこの男といましたのは、それから三日後のことでありまして、名古屋お城下は水主町かこまち、尾張様御用の船大工の棟梁とうりょう持田もちだという苗字みょうじを許されている八郎右衛門というお方の台所口で。
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)