“めいもく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瞑目90.2%
名目6.5%
瞑黙1.6%
冥目0.8%
冥黙0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして一八二三年かれが死ぬまでには、かれの説は不朽ふきゅうのものとしてみとめられ、かれは大満足のうちに、瞑目めいもくしたのであります。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「それもあるだろう。それはたしかに事をおこす名目めいもくにはなる。しかし、今度のことは、おそらく陸軍内部の派閥はばつ争いに直接の原因があるだろう。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
玲瓏れいろうと頭上に輝き渡り、荒川の激湍げきたんいわほえて、眼下に白玉を砕く、暖き春の日ならんには、目を上げて心酔ふべき天景も、吹き上ぐる川風に、客は皆な首を縮めて瞑黙めいもく
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その報せを、父は隣室で冥目めいもくしたまま聴いた。そして暫くすると、自分の部屋で告別したいといふ希望を申し出た。
母たち (新字旧仮名) / 神西清(著)
社会の状態かくの如し、外交問題激起せざるも、到底とうてい革命はまぬかるべからざるなり。しこうしてさらに甚しきものあり。精神的革命の冥黙めいもくの中に成就せられつつあることこれなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)