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名目
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めいもく
ふりがな文庫
“
名目
(
めいもく
)” の例文
「矢張り
名目
(
めいもく
)
養子の園江金次郎樣が乘込んで跡を取ることになりませう。親類方は多世里と一緒にするつもりで居るやうですが」
銭形平次捕物控:216 邪恋の償ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それもあるだろう。それはたしかに事をおこす
名目
(
めいもく
)
にはなる。しかし、今度のことは、おそらく陸軍内部の
派閥
(
はばつ
)
争いに直接の原因があるだろう。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
沢田先生のおくらしの一助という
名目
(
めいもく
)
に負けて、おいでを願う事にしていたのであって、まさか、そんな無責任な綴方教育を授けているとは思いも寄らず、毎週いちど
千代女
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
名目
(
めいもく
)
は佐藤の代師範ということで、扶持も三人扶持という低額なものであるが、佐藤はまもなく辞職するらしいし、そうなれば待遇もよくなる、仮にいちじ
凌
(
しの
)
ぎとしてでもどうか
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「何とでも勝手にしたまえ。わしは汽船に乗ったという
名目
(
めいもく
)
さえつけばええのじゃ」
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
もっと
委
(
くわ
)
しく、
博学
(
ものしり
)
らしく書きたてると、支那唐代の官職に依る貴族の階級中、従二品より従五品下までの
名目
(
めいもく
)
だった語で、従二品が
光禄
(
こうろく
)
太夫、正三品が金紫光禄太夫、従三品銀青光禄太夫
旧聞日本橋:11 朝散太夫の末裔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その時にカルカッタに在留して居るある日本の紳士が、何かの
名目
(
めいもく
)
を付けて私に金をくれたいと思って居るけれども、私は名目なしに金を受けなかったものですから、大いに困って居られたという。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
そうなのよ。たとえば、あたくしが肺病と神経衰弱によって、大統領秘書の
激務
(
げきむ
)
に耐えられないといったような
名目
(
めいもく
)
でね。前任者が、そうでしたのよ。そうなってもあなたはあたしを
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“名目”の意味
《名詞》
名 目(めいもく、古:みょうもく)
実際とは違った、表向きの名称や概念。
物の名称や物事の呼称。
表面上の理由。
(出典:Wiktionary)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“名目”で始まる語句
名目読
名目金