“むりじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
無理強100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうとはらずチッバルトどのをおなげきゃるとのみ思召おぼしめされ、そのなげきのぞかうとてパリスどのへ無理強むりじひの婚禮沙汰こんれいざた其時そのときひめ庵室いほりへわせられ、この祝言しうげんのがるゝ手段すべをしへてくれい
そして、やっと客の途絶えた隙を見出した時、そっと私はその飲食店の中に這入って、耳まで熱くほてったまりわるさと自責とを無理強むりじいにしつけて、おずおずと私は小声で頼んでみた。
それから、つらそうに無理強むりじいに食事をつづけようとした。ほとんど何かにとりすがるようにしながら悶え苦しんで食事をろうとする姿は見るに堪えなかった。これははじめて見る異様な姿だった。
美しき死の岸に (新字新仮名) / 原民喜(著)