“むかいび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迎火66.7%
向火33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし幸か不幸かいまだ全く文明化せられざる今日においてはかかる裏長屋の路地内ろじうちには時として巫女いちこ梓弓あずさゆみの歌も聞かれる。清元きよもとも聞かれる。盂蘭盆うらぼん燈籠とうろう果敢はかない迎火むかいびけむりも見られる。
迎火むかいびいてたれ待つ羽織はおり
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さて『桂林漫録』に日本武尊やまとたけるのみこと駿河の国で向火むかいび著けてえびすを滅ぼしたまいし事を記して、『花鳥余情』に火の付きたるに此方こなたよりまた火を付ければ向いの火は必ず消ゆるを向火という。