“みづくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身繕83.3%
扮装5.6%
身扮5.6%
身裝5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身繕みづくろいしてやゝしばし寝床ねどこ突立つったって居ると、忍び込んだと思った人の容子ようすは無くて、戸のそとにサラ/\サラ/\忍びやかな音がする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
寝椅子、垂幕、酒を載せた棚、そうして支那風の化粧をし、又支那風に扮装みづくろった幾人かの若い娘達、そういうもので飾られている、いわゆる酒場——安息所が、そこに作られているのだから。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さういふ時、向ふかられちがひに来る学生の群などに出逢ふと、娘は固くなりながら何かの身扮みづくろひをする。その敏捷すばしこい、ほとんど無意識にやつてゐるやうな動作をわたしは見逃しはしない。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
そして一度きちんと身裝みづくろひして——私の大嫌ひなそして私をひどくだらしなく見せるほこりや亂れた處を一つも殘さないやうに身裝つて——私は手摺につかまりながら匍ふやうにして石の階段を下り