“まるたんぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丸太棒80.0%
円木棒20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
テントのすぐ下には、荒縄あらなわでくくった丸太棒まるたんぼうが縦横無尽に交錯こうさくしていた。その丸太棒の一本に、ポッツリとすずめのようにとまっている人の姿があった。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
肩がわりの念入りで、丸太棒まるたんぼうかつぎ出しますに。——丸太棒めら、丸太棒を押立おったてて、ごろうじませい、あすこにとぐろを巻いていますだ。あのさきへ矢羽根をつけると、掘立普請のときが出るだね。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
広巳は飛びかかって円木棒まるたんぼうった。円木棒は松山の背に当った。松山は前方むこう向けによろよろとなって倒れてしまった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
松山と半ちゃんは、その傘の中をくぐって一跨ひとまたぎの泪橋なみだばしを渡った。その時わかい男がつばめのように後から来て二人におどりかかった。壮い男は円木棒まるたんぼうを持っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)