“泪橋”の読み方と例文
読み方割合
なみだばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松山と半ちゃんは、その傘の中をくぐって一跨ひとまたぎの泪橋なみだばしを渡った。その時わかい男がつばめのように後から来て二人におどりかかった。壮い男は円木棒まるたんぼうを持っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
泪橋なみだばしの改正道路をふらふらと横切つていく姿は、往来はげしい自動車や自転車のかげに隠れたり見えたりした。私は危いとは思ふものの、夢とはちがつて、さう大して気にかけずに
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
二人は何時いつの間にか泪橋なみだばしの傍へ往っていた。そのあたりには漁夫りょうしの家が並んでいた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)