円木棒まるたんぼう)” の例文
広巳は飛びかかって円木棒まるたんぼうった。円木棒は松山の背に当った。松山は前方むこう向けによろよろとなって倒れてしまった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
松山と半ちゃんは、その傘の中をくぐって一跨ひとまたぎの泪橋なみだばしを渡った。その時わかい男がつばめのように後から来て二人におどりかかった。壮い男は円木棒まるたんぼうを持っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)