“まもりがたな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
守刀83.3%
護身刀8.3%
守護刀8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつくしき人はなかばのりいでたまいて、とある蒔絵まきえものの手箱のなかより、一口ひとふり守刀まもりがたなを取出しつつさやながらひきそばめ、雄々おおしき声にて
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最後に護身刀まもりがたなを引抜て真一文字に掻切かききりたる時に、一朶いちだの白気閃めき出で、空に舞ひ上りたる八珠「粲然さんぜんとして光明ひかりをはな」
彼の感得せし水晶の珠数はかけて今なほ襟にあり、護身刀まもりがたなの袋の緒は常にとき右手めてに引着けたり、法華経八軸は暫らくも身辺を離れず、而して大凡悩大業獣に向ふこと莫逆ばくぎやくの朋友に対するが如し。
そんならいけれど、短刀をそっと持ったの、お母さんの守護刀まもりがたなだそうですよ……そんな身だしなみのあったお母さんの娘なんだから、お稲ちゃんの、あの
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)