“ほがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
98.3%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その空からは、ほがらかなとびの声が、日の光と共に、雨の如く落ちて来る。彼は今まで沈んでゐた気分が次第に軽くなつて来る事を意識した。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ごく遠いところからやってるようでもあるし、どこへくのかわからなくもあった。ほがらかではあるが、なやましいものがこもっていた。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
闇のひくか、光りの進むか、ウィリアムの眼の及ぶ限りは、四面空蕩くうとう万里の層氷を建て連らねたる如くほがらかになる。頭を蔽う天もなく、足を乗する地もなく冷瓏れいろう虚無の真中まなかに一人立つ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)