“空蕩”の読み方と例文
読み方割合
くうとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
闇のひくか、光りの進むか、ウィリアムの眼の及ぶ限りは、四面空蕩くうとう万里の層氷を建て連らねたる如くほがらかになる。頭を蔽う天もなく、足を乗する地もなく冷瓏れいろう虚無の真中まなかに一人立つ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)