“ほうねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
法然76.9%
豊年15.4%
放念3.8%
芳年3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠いむかしの、熊谷蓮生坊の発心ほっしんと、その生涯も、きわめて自然に考えられる。だが彼には、心のあてとする法然ほうねんの門はなかった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今年ことしは、いままでにないことだ。暴風ぼうふうもこず、こめはよくできて豊年ほうねんだ。むかしひとはなしに、しろかげはいってきたとし豊年ほうねんだということだ。」
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、かれの姿が、犬ころのように、宿場しゅくばのはてへ見えなくなると、竹童はもうそれを放念ほうねんしたごとく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
師匠張りの絵を描く男がのちの月岡芳年ほうねんだった。優美な絵を描く方がのちの落合芳幾よしいくだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)