“ぶつが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物我66.7%
仏画33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主客しゅかくは一である。しゅを離れてかくなく、客を離れて主はない。吾々が主客の別を立てて物我ぶつがきょうを判然と分劃ぶんかくするのは生存上の便宜べんぎである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
〔譯〕物我ぶつがたいは即ち是れ仁なり。我れ公情こうじやうつて以て公事を行ふ、天下服せざる無し。治亂ちらんは公と不公とに在り。しう子曰ふ、おのれに公なる者は人に公なりと。伊川いせん公理こうりを以て仁の字をしやくす。
「それはよいあんばいでございました」お米は店の壁にかけてある金泥きんでい仏画ぶつがひとみをうつしたり、たもとの端をいじったり、何かもじもじしていた後に、やッと心の奥のものを持ちだした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)