“ぶさほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無作法65.2%
不作法34.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかに印刷が容易なればとてこんな本を出版し自己の狭隘きょうあいなる趣味をもって他人にいんとするは無作法ぶさほう仕業しわざなりという人あらん。されどあえて答う。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「そんなひよりげたで庭へはいっちゃいかん、雨あがりの庭をふみくずしてしまうじゃないか。どうも無作法ぶさほうなやつじゃなあ、こら、いかんというに……」
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ゆえに折々かの石碑せきひの周囲に雑草がはびこって、見すぼらしくなりはせぬか、石が倒れて見る甲斐かいなきようになっておるまいか、悪戯いたずらの子供らが石の上に落書らくがきでもして不作法ぶさほうになってはおらぬかと
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
これは向こうの蛾次郎のごとく不作法ぶさほうではなくいかにもものしずかに、いるかいないかわからぬようにしてすわっていたが、木連格子がギーッとひらいたので、顔をさし入れた菊村宮内きくむらくないと目を見あわせ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)