“ふでい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筆入80.0%
腐泥20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっきのしろ帽子ぼうしかむったが、ランドセルのなか筆入ふでいれをらしながら、片側かたがわにあるみせほうかってはしりました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分じぶんのことは、自分じぶんでせいと、いつもおかあさんがおっしゃっているのですもの。」と、光子みつこさんはいって、はしって、自分じぶん筆入ふでいれのなかから、あたらしい鉛筆えんぴつってきました。
気にいらない鉛筆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうとうつかまって顔といわず着物といわずべとべとの腐泥ふでいを塗られてげらげら笑っている三十男の意気地なさをまざまざと眼底に刻みつけられたのは、誠に得難い教訓であった。
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)