“ふぜい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フゼイ
語句割合
風情98.6%
賦税1.1%
風勢0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と小声にぎんじながら、かさを力に、岨路そばみちを登り詰めると、急に折れた胸突坂むなつきざかが、下から来る人を天にいざな風情ふぜいで帽にせまって立っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いま田宅を彼らに返し、業を励ませば、たちまち賦税ふぜいも軽しとし、国のために、いや国のためとも思わず、ただ孜々ししとして稼ぎ働くことを無上の安楽といたしましょう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我が恋ふ人のたまをこゝに呼び出すべきかをりにてもなければ、要もなし、気まぐれものゝ蝙蝠かうもり風勢ふぜいが我が寂寥せきれうの調を破らんとてもぐり入ることもあれど、捉へんには竿なし、し捉ふるとも
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)