“びょうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猫児33.3%
病児16.7%
眇爾16.7%
秒時16.7%
鋲締16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古駅三両家猫児びょうじ妻をよぶ妻来らず
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
たちまちにして、近所のおかみさんのかしましい話声や、ヒステリーの様に泣き叫ぶ、其辺そのあたり病児びょうじの声にさまたげられて、私の前には、又しても、醜い現実が、あの灰色のむくろをさらけ出すのでございます。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その面積を以てすれば、眇爾びょうじたる日本国も、彼らの脳中には、余りに偉大にして、遂に理想するあたわざりき。如何に豆の如く小に、粟粒あわつぶの如く多くの国家が、この日本に并存したるよ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
三十秒、二十秒、十秒と、ふたりの心臓の鼓動こどうをあわせて、息づまるようなおそろしい秒時びょうじが、すぎさっていきました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
首枷は一方の角にはめてあるちょうつがいで開き、反対の角で鉄のボルトで閉まるようになっていて、徒刑囚の首に移送のあいだじゅう鋲締びょうじめされる。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)