猫児びょうじ)” の例文
旧字:猫兒
さいわいにして苦沙弥先生門下の猫児びょうじとなって朝夕ちょうせき虎皮こひの前にはんべるので先生は無論の事迷亭
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
古駅三両家猫児びょうじ妻をよぶ妻来らず
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ただそのくらいな見識を有している吾輩をやはり一般猫児びょうじの毛のえたものくらいに思って、主人が吾輩に一言いちごんの挨拶もなく、吉備団子きびだんごをわが物顔に喰い尽したのは残念の次第である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)