“ひそめき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
密語66.7%
細語33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
密語ひそめきの聲は漸々高まつた。中には聲に出して何やら笑ふのもある。と、孝子は草履の音を忍ばせて健の傍に寄つて來た。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
密語ひそめきの声は漸々だんだん高まつた。中には声に出して何やら笑ふのもある。と、孝子は草履の音を忍ばせて健のかたはらに寄つて来た。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ツ。』と秋野が制した。潜笑しのびわらひの聲は漣の樣に傳はつた。そして新しい密語ひそめきが其に交つた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
潜笑しのびわらひの声はさゞなみの様に伝はつた。そして新しい密語ひそめきが其にまじつた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
夜の静なるを動かして、かの男女なんによ細語ひそめきぬ。はなは幺微かすかなれば聞知るべくもあらねど、娓々びびとして絶えず枕に打響きては、なかなか大いなる声にも増して耳煩みみわづらはしかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)