“ささめごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
私語50.0%
細語50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私語ささめごとするときの衣ずれや、においや、体温すらも、まざまざと、かれにはわかる。ひたと、身を寄り添うてくるのでもあった。
(小松谷の阿弥陀堂あみだどうから連れて来て、自分が今、世話をしてやっている朱実と、あの武蔵と、どういう縁故があって、あんなに親しそうに私語ささめごとわしているのか)
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等は久くこの細語ささめごとめずして、その間一たびも高くことばいださざりしは、互にそのこころさかふところ無かりしなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
中には茲で縁談のいと口を開く紳士も有ろう、情人と細語ささめごとする婦人もないとは限らぬ、併し余が秀子を尋ねて此の室へ入った頃は猶だ舞踏が始まったばかりの所ゆえ誰も来て居ぬ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)