“ばいりん”の漢字の書き方と例文
語句割合
梅林100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日やうやく一月のなかばを過ぎぬるに、梅林ばいりんの花は二千本のこずゑに咲乱れて、日にうつろへる光は玲瓏れいろうとして人のおもてを照し、みちうづむる幾斗いくと清香せいこうりてむすぶにへたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
こういう人たちは、中村座が閉場あけば中村座の何屋へ、新富座ならば何処どこと、三、四軒の芝居茶屋を助けもするが、歌舞伎の梅林ばいりんとか三洲屋とか、一、二の茶屋で顔のうれている男衆たちだった。
どの茶屋も軒にはあたらし花暖簾はなのれんをかけて、さるやとか菊岡とか梅林ばいりんとかいう家号を筆太に記るした提灯ちょうちんがかけつらねてある。
島原の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)