“うめばやし”の漢字の書き方と例文
語句割合
梅林100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕日が左手の梅林うめばやしから流れて盲人の横顔をてらす。しゃがんだ哀れな影が如何いかにも薄くうしろの石垣にうつっている。石垣を築いた石の一片いっぺんごとに、奉納した人の名前が赤い字で彫りつけてある。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
往時むかしもろこしの曹操は、咽喉の渇ききつた兵卒に、山一つ向ふには梅の実がどつさりつてゐると言つて、無事に峠を越させたものだ。梅林うめばやしの代りに遊女町を使つたところで少しの差支もない。