“はりもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
張物90.0%
貼物10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三千代はみづいぢりで爪先つまさきすこしふやけたひざうへかさねて、あまり退屈たいくつだから張物はりものをしてゐた所だと云つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
張物はりものも五百がものさしを手にして指図し、布目ぬのめごうゆがまぬように陸に張らせた。「善く張ったきれは新しい反物たんものを裁ったようでなくてはならない」とは、五百のつねことばであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
(わたくしが貼物はりものをしているあいだ、ここのお蒲団ふとんにすわって、お花見をしておいで遊ばせ。東山ひがしやま清水きよみずのあたりの山桜が、ここからちょうどよく眺められますから)