“布目”の読み方と例文
読み方割合
ぬのめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第二例においては此部に布目ぬのめの痕を付けたり是等の遮光器は左右兩端さいうりやうはしに在る紐を以て頭にむすび付けられたるものの如し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
張物はりものも五百がものさしを手にして指図し、布目ぬのめごうゆがまぬように陸に張らせた。「善く張ったきれは新しい反物たんものを裁ったようでなくてはならない」とは、五百のつねことばであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
幾本となくたてに組み合わされた、というよりも大磐石にヒビが入って、幾本にも亀裂したように集合して、その継ぎ目は、固い乾漆かんしつの間に、布目ぬのめを敷いたように劃然かっきりとしているのが
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)