“はなれや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
離家62.5%
寮屋12.5%
離屋12.5%
離舎12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その母親のいうことに、たしかに雪子と思われる後姿うしろすがたの人影が、こっちの離家はなれやへ向って廊下を歩いていくのを見かけたので、すぐ声をかけながら後を追ってきたのだという。
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)
洪水でみづきふなりけり。背戸續せどつゞきの寮屋はなれやに、茅屋かややぶる風情ふぜいとて、いへむすめ一人ひとりたるひるすぎよ。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一段高く梯子段はしごだんを上ったところに、浅間神社を勧請した離屋はなれやが、一屋建ててあり、紀伊殿御祈願所の木札や、文化年間にあげたという、太々神楽だいだいかぐらの額や、天保四年と記した中山道深谷宿
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
カテリーナは泣き泣き離舎はなれやへ逃れると、寝台へ身を投げて、切り結ぶ刄音を聞くまいとして耳を蔽うた。しかし、哥薩克同士の目ざましい渡りあひの物音は打ち消すべくもなかつた。