“はしこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敏捷60.0%
20.0%
捷敏20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い部屋の隅の方に影のやうに動くちひさな動物の敏捷はしこさ、人を人とも思はず、長い尻尾を振り乍ら、出たり入つたりする其有様は、憎らしくもあり、をかしくもあり
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
是も怪しむには足らぬ、誰にも素性を知られて居ぬを幸いに、博士などと冒称して居るのだ。悪人の中で少し智恵のはしこい奴は、能く此の様な白痴威こけおどしの称号を用うるよ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
さあ、その烈しい労働をるからでも有ましょう、私の叔母でも、母親おふくろでも、強健つよ捷敏はしこい気象です。私は十三のとしから母親にいて田野のらへ出ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)