“はくじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白磁69.2%
白膩15.4%
柏児7.7%
白字7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書面を一読して、すぐ、返事をしたためた。そして使いを帰した後で、みずから白磁はくじの壺をとりだして、それへ牡丹をけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真中まんなかに例の卓子台ちゃぶだい。で欄間に三枚つづきの錦画にしきえが額にして掛けてある。優婉ゆうえん娜麗だれい白膩はくじ皓体こうたい、乳も胸も、滑かに濡々として、まつわる緋縮緬ひぢりめん、流れる水浅黄、誰も知った——歌麿の蜑女あま一集の姿。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
暁六時細君柏児はくじを伴ひ、須川隆白二十歳、田中屋忠兵衛、僕吉蔵をしたがへ出立す。(中略。)中橋にて小憩し、(中略、)日野屋に立寄、(中略、)本芝にて肩輿をやとひ、柏児と交互に乗る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
白字はくじ小万こまんと書いた黒塗りの札を掛けてある室の前に吉里はあしを止めた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)