“のびあが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伸上91.2%
延上8.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敦夫は悟られぬように注意しながら、蘆の隙間越しに伸上のびあがって見た。すると黒い外套の男は、沼の右手にある裸岩の蔭へすっと隠れてしまった。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
伸上のびあがり/\見送っていとまを告げる者はどろ/\帰る。此方こちらあとに心が引かされるから振返り/\、漸々よう/\のことで渡を越して水街道から戸頭へさしてきます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かくて津國屋の老母お八重は偶然ふと目をさま四邊あたりを見るによめお菊の見えざれば如何せしやと延上のびあがりて見廻せども勝手にも居ざる樣子やうすゆゑひとり倩々つく/″\思ふ樣我長々の病氣にてこしも立ず身體自由ならぬ大病を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)