“のねずみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
野鼠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野鼠のねずみ退治たいぢるものはたぬきく。……本所ほんじよ麻布あざぶつゞいては、このあたり場所ばしよだつたとふのに、あゝ、そのたぬきかげもない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女たちは、まだ栗鼠りす野鼠のねずみに持つて行かれないくりの実を集めたり、松をつてたきぎをつくつたりしました。そしてまもなく、いちめんの雪が来たのです。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
私は毎朝この青年の立派な姿を見るたびに、何ともいわれぬうらやましさと、また身のはずかしさとを覚えて、野鼠のねずみのように物蔭ものかげにかくれるのが常であった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)